建設業許可を取るための裏ワザを知りたい
建設業許可取得の為の裏ワザはあるのか
結論を言うと裏ワザなんかある訳がありません。なぜ、この記事を書いているのかというとグーグルアドワーズ(リスティング広告)を出していると「建設業許可 裏ワザ」と検索して私の記事をクリックしている人が多いからです。もしかして、これを見ている人も「裏ワザとかあるかもしれない!」と思って辿り着いたかもしれません。ただ、残念なことに裏ワザなんかないのです。しかし、どうして裏ワザを探そうとしているのでしょうか?それは建設業許可を取得する為の大きな要件「経営業務の管理責任者」「専任技術者」「500万円」このあたりが居ない、足りないということでこの問題の解決策を探しているのではないでしょうか?ここでは、この解決策を見ていきましょう。
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建設業許可の合法的な裏ワザ
裏ワザという言葉を耳にすると私は書類を偽造して虚偽申請をするということと捉えてしまいます。もちろん、このような事をしてしまうと大問題ですしバレてしまうと刑事罰や5年間建設業許可が取れなくなってしまいます。しかし、合法的な裏ワザが実在するのであればどうでしょうか?ここでいう裏ワザは知識不足による「現状では許可は取れないという思い込み」から「このような打開策があるのか」という転換のことです。実際に思い込みにより許可が取れないと思って損しているかもしれませんので、建設業許可の大きな要件3つの解決策を紹介します。
経営業務の管理責任者の裏ワザ
経営業務の管理責任者になる要件は5年又は6年以上の建設業の経営に関する経験を有していなければなりません。簡単に言えば個人事業主としての経験や取締役としての経験が最低でも5年以上は必要になるということです。今年10月より若干の緩和がされることなりますが、それは別の機会に説明します。さて、ここでよくある問い合わせです。
相談者「もしもし、建設業許可を取りたいのですがとれますか?ちなみに、独立して自営業者になって2年です。」
行政書士「以前も建設業に携わっていましたか?」
相談者「はい、同じ業種で工事していました。そこは法人で12年働いていました。」
行政書士「法人ということなので取締役であったり支店長又は責任ある立場のような地位で働いていました?」
相談者「いいえ、単なる平社員で現場で工事をしていました。」
これが、よくある相談の流れです。以上の事より建設業許可は取れないという判断ができる訳ですが、これで終わったらこの記事の意味がありません。私が言いたいのは別に本人が経営業務の管理責任者に絶対にならなければならないという訳でなく法人なら取締役に、個人なら支配人に要件を満たす人を置けばいいのです。特に自営業者の人は自分が経営業務の管理責任者にならなければならないと思っている人が多いような気がしますが、経営業務の管理責任者の要件を満たしている人を「支配人」に選任し登記すれば問題ないのです。
支配人で経営業務の管理責任者の要件を満たして申請するという方法はとても珍しいので裏ワザといっても過言ではありません。
専任技術者の裏ワザ
専任技術者に関しても経営業務の管理責任者の要領と同じようなものです。大抵は実務経験(10年)で満たす事が多いのですが資格でも要件を満たす事が出来ます。要するに何が言いたいかというと経験が浅い2年程度の人が10年の実務経験で要件を満たそうとすれば8年も働かなければなりません。それなら、国家資格(業種による)を取得してさっさと要件を満たしたほうがいいということです。
また、国家資格なんて難しくて勉強する暇はないという方は、ベテランの人を雇用したり、雇用している人の中にベテランがいないか聞いてみるのもいいと思います。もちろん、資格を持っている従業員を探すのも一つの方法でしょう。これもまた、自分がならなければならないということではないという事です。
財産的基礎500万円の裏ワザ
500万円以上を持っているという証明か融資してもらえるという証明をしなければならないのですが、これもよくある問い合わせです。
相談者「経営業務の管理責任者も専任技術者も要件を満たしているのですが500万円がありません。どうしたらいいですか?」
行政書士「家族や知人などに借りるか銀行から借りるかということになりますが、どちらかでかき集めるしかありません。」
相談者「しかし、建設業許可を取ったら常に通帳に500万円以上ないと取り消されるんですよね?」
行政書士「そんなことはありません。理想としてはそうかもしれませんが、500万円以下になったからと言って取り消されることはありません。」
このような問い合わせも非常に多く、なぜか通帳に常に500万円以上ないといけないと思っているかたもいます。確かに財産的基礎がなぜ要件として法令で決められているかと考えると常に500万円以上あるのが望ましいです。ただ、現実として取り消されることはないので安心してください。それなら、少しは家族などから借りることが出来るかもと思いませんでしたか?
まとめ
今回は「裏ワザ」という検索ワードでアクセスがものすごく多かったので記事を書いてみました。あくまでもこれらは合法ですので工夫を凝らせば建設業許可を取ることが出来るかもしれません。皆様は建設業許可を取得して今までより大きな工事を請け負いたいと思っているはずです。もし、これってどうなのかな?と思ったら弊所の電話無料相談をご活用下さい。もちろん、メールやラインでも相談を受け付けています。