個人事業主必見!建設業許可の貸借対照表の作り方
貸借対照表の作り方が分からない
建設業許可を取られたら毎年決算変更届を出さなければなりません。これは税務申告とは違い、管轄の県土整備事務所に届出をだすものです。単純に税務申告で出しているものを提出すればいいというわけでなく建設業用に書き換えが必要です。また、このページを見られている人は白色申告で貸借対照表がないという人も多いのではないのでしょうか?
もう面倒だ!分からん!やってくれ!と言われる方は下の方に料金表を記載していますので参考下さい。
そうなると、ご自身で資産や負債をキッチリ把握しておかなければなりません。重要なのは「資産」「負債」「純資産」の3つに分類することです。早速勘定科目を見ていきましょう。
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資産の勘定科目
(流動資産)
【現金預金】
現金、小切手、送金小切手、送金為替手形、郵便為替証書、振替貯金、払出証書等
金融機関に対する預金、郵便貯金、郵便振替貯金、金銭信託等で決算期後1年以内に現金化できると認められるもの。ただし、当初の履行期が1年を超え、又は超えると認められたものは、投資その他の資産に記載することができる。
【受取手形】
営業取引に基づいて発生した手形債権(割引に付した受取手形及び裏書譲渡した受取手形の金額は、控除して別に注記する。)。ただし、このうち破産債権、再生債権、更生債権その他これらに準ずる債権で決算期後1年以内に弁済を受けられないことが明らかなものは、投資その他の資産に記載する。
【完成工事未収入金】
完成工事高に計上した工事に係る請負代金(税抜方式を採用する場合も取引に係る消費税額及び地方消費税額を含む。以下同じ。)の未収額。ただし、このうち破産債権、再生債権、更生債権その他これらに準ずる債権で決算期後1年以内に弁済を受けられないことが明らかなものは、投資その他の資産に記載する。
【有価証券】
時価の変動により利益を得ることを目的として保有する有価証券及び決算期後1年以内に満期の到来する有価証券
【未成工事支出金】
完成工事原価に計上していない工事費並びに材料の購入及び外注のための前渡金及び手付金等
【材料貯蔵品】
手持ちの工事用材料及び消耗工具器具等並びに事務用消耗品等のうち未成工事支出金、完成工事原価又は販売費及び一般管理費として処理されなかつたもの
【短期貸付金】
決算期後1年以内に返済されると認められるもの。ただし、当初の返済期が1年を超え、又は超えると認められたものは、投資その他の資産(長期貸付金)に記載することができる。
【前払費用】
未経過保険料、未経過支払利息、前払賃借料等の費用の前払で決算期後1年以内に費用となるもの。ただし、当初1年を超えた後に費用となるものとして支出されたものは、投資その他の資産(長期前払費用)に記載することができる。
【繰延税金資産】
税効果会計の適用により資産として計上される金額のうち、次の各号に掲げるものをいう。
1 流動資産に属する資産又は流動負債に属する負債に関連するもの
2 特定の資産又は負債に関連しないもので決算期後1年以内に取り崩されると認められるもの
【その他】
完成工事未収入金以外の未収入金及び営業取引以外の取引によつて生じた未収入金、営業外受取手形その他決算期後1年以内に現金化できると認められるもので他の流動資産科目に属さないもの。ただし、営業取引以外の取引によつて生じたものについては、当初の履行期が1年を超え、又は超えると認められたものは、投資その他の資産に記載することができる。
【貸倒引当金】
受取手形、完成工事未収入金等流動資産に属する債権に対する貸倒見込額を一括して記載する。
(固定資産)
(有形固定資産)
【建物・構築物】
社屋、倉庫、車庫、工場、住宅その他の建物及びこれらの附属設備
土地に定着する土木設備又は工作物
【機械・運搬具】
建設機械その他の各種機械及び装置
船舶及び水上運搬具
飛行機及びヘリコプター
鉄道車両、自動車その他の陸上運搬具
【工具器具・備品】
各種の工具又は器具で耐用年数が1年以上かつ取得価額が相当額以上であるもの(移動性仮設建物を含む。)
各種の備品で耐用年数が1年以上かつ取得価額が相当額以上であるもの
【土地】
自家用の土地
【リース資産】
ファイナンス・リース取引におけるリース物件の借主である資産。ただし、無形固定資産に属するものに限る。
【建設仮勘定】
建設中の自家用固定資産の新設又は増設のために要した支出
【その他】
他の有形固定資産科目に属さないもの
(無形固定資産)
【特許権】
有償取得又は有償創設したもの
【借地権】
有償取得したもの(地上権を含む。)
【のれん】
合併、事業譲渡等により取得した事業の取得原価が、取得した資産及び引き受けた負債に配分された純額を上回る場合の超過額
【リース資産】
ファイナンス・リース取引におけるリース物件の借主である資産。ただし、無形固定資産に属するものに限る。
【その他】
有償取得又は有償創設したもので他の無形固定資産科目に属さないもの
(投資その他の資産)
【投資有価証券】
流動資産に記載された有価証券以外の有価証券。ただし、関係会社株式に属するものを除く。
【関係会社株式・関係】
次の関係会社株式及び関係会社出資金をいう。
会社計算規則(平成18年法務省令第13号)第2条第3項第23号に定
める関係会社の株式
【会社出資金】
会社計算規則第2条第3項第23号に定める関係会社に対する出資金
【長期貸付金】
流動資産に記載された短期貸付金以外の貸付金
【破産更生債権等】
完成工事未収入金、受取手形等の営業債権及び貸付金、立替金等のその他の債権のうち破産債権、再生債権、更生債権その他これらに準ずる債権で決算期後1年以内に弁済を受けられないことが明らかなもの
【長期前払費用】
未経過保険料、未経過支払利息、前払賃借料等の費用の前払で流動資産に記載された前払費用以外のもの
【繰延税金資産】
税効果会計の適用により資産として計上される金額のうち、流動資産の繰延税金資産として記載されたもの以外のもの
【その他】
長期保証金等1年を超える債権、出資金(関係会社に対するものを除く。)等他の投資その他の資産科目に属さないもの
【貸倒引当金】
長期貸付金等投資等に属する債権に対する貸倒見込額を一括して記載する。
(繰延資産)
【創立費】
定款等の作成費、株式募集のための広告費等の会社設立費用
【開業費】
土地、建物等の賃借料等の会社成立後営業開始までに支出した開業準備のための費用
【株式交付費】
株式募集のための広告費、金融機関の取扱手数料等の新株発行又は自己株式の処分のために直接支出した費用
【社債発行費】
社債募集のための広告費、金融機関の取扱手数料等の社債発行のために直接支出した費用(新株予約権の発行等に係る費用を含む。)
【開発費】
新技術の採用、市場の開拓等のために支出した費用(ただし、経常費の性格をもつものは含まれない。)
負債の勘定科目
(流動負債)
【支払手形】
営業取引に基づいて発生した手形債務
【工事未払金】
工事費の未払額(工事原価に算入されるべき材料貯蔵品購入代金等を含む。)。ただし、税抜方式を採用する場合も取引に係る消費税額及び地方消費税額を含む。
【短期借入金】
決算期後1年以内に返済されると認められる借入金(金融手形を含む。)
【リース債務】
ファイナンス・リース取引におけるもので決算期後1年以内に支払われると認められるもの
【未払金】
固定資産購入代金未払金、未払配当金及びその他の未払金で決算期後1年以内に支払われると認められるもの
【未払費用】
未払給料手当、未払利息等継続的な役務の給付を内容とする契約に基づいて決算期までに提供された役務に対する未払額
【未払法人税等】
法人税、住民税及び事業税の未払額
【繰延税金負債】
税効果会計の適用により負債として計上される金額のうち、次の各号に掲げるものをいう。
1 流動資産に属する資産又は流動負債に属する負債に関連するもの
2 特定の資産又は負債に関連しないもので決算期後1年以内に取り崩されると認められるもの
【未成工事受入金】
請負代金の受入高のうち完成工事高に計上していないもの
【預り金】
営業取引に基づいて発生した預り金及び営業外取引に基づいて発生した預り金で決算期後1年以内に返済されるもの又は返済されると認められるもの
【前受収益】
前受利息、前受賃貸料等
【・・・引当金】
修繕引当金、完成工事補償引当金、工事損失引当金等の引当金(その設定目的を示す名称を付した科目をもつて記載すること。)
【その他】
営業外支払手形等決算期後1年以内に支払又は返済されると認められるもので他の流動負債科目に属さないもの
(固定負債)
【社債】
会社法(平成18年法律第86号)第2条第23号の規定によるもの(償還期限が1年以内に到来するものは、流動負債に記載すること。)
【長期借入金】
流動負債に記載された短期借入金以外の借入金
【リース債務】
ファイナンス・リース取引におけるもののうち、流動負債に属するもの以外のもの
【繰延税金負債】
税効果会計の適用により負債として計上される金額のうち、流動負債の繰延税金負債として記載されたもの以外のもの
【・・・引当金】
退職給付引当金等の引当金(その設定目的を示す名称を付した科目をもつて記載すること。)役員及び従業員の退職給付に対する引当金)
【負ののれん】
合併、事業譲渡等により取得した事業の取得原価が、取得した資産及び引き受けた負債に配分された純額を下回る場合の不足額
【その他】
長期未払金等1年を超える負債で他の固定負債科目に属さないもの
純資産の勘定科目
(株主資本)
【資本金】
会社法第445条第1項及び第2項、第448条並びに第450条の規定によるもの
【新株式申込証拠金】
申込期日経過後における新株式の申込証拠金
【資本剰余金】
会社法第445条第3項及び第4項、第447条並びに第451条の規定によるもの
資本剰余金のうち、資本金及び資本準備金の取崩しによつて生ずる剰余金や自己株式の処分差益など資本準備金以外のもの
【利益剰余金】
会社法第445条第4項及び第451条の規定によるもの
株主総会又は取締役会の決議により設定されるもの
利益剰余金のうち、利益準備金及び・・・積立金(準備金)以外のもの
【自己株式】
会社が所有する自社の発行済株式
【自己株式申込証拠金】
申込期日経過後における自己株式の申込証拠金
(評価・換算差額)
【その他有価証券評】
時価のあるその他有価証券を期日末時価により評価替えすることにより生じた差額から税効
【価差額金】
果相当額を控除した残額
【繰延ヘッジ損益】
繰延ヘッジ処理が適用されるデリバティブ等を評価替えすることにより生じた差額から税効果相当額を控除した残額
【土地再評価差額金】
土地の再評価に関する法律(平成10年法律第34号)に基づき事業用土地の再評価を行つたこ
とにより生じた差額から税効果相当額を控除した残額
( 新株予約権)
会社法第2条第21号の規定によるものから同法第255条第1項に定める自己新株予約権の額を控除した残額
数字が合わないとそれは間違っています
- 資産額の合計と負債+純資産合計の数字は同じになる
- 前期の純資産合計と当期の期首資本金は同じ数字になる
- 貸借対照表の事業主利益と損益計算書の事業主利益は同じ数字になる
大丈夫でしょうか?こっちの数字を合わせたら、あっちの数字が合わないなどなっていないでしょうか?
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建設業用の貸借対照表を代行で作成します
まとめ
以上になりますが、理解できましたでしょうか?なかなか、簿記などに精通していないと面倒な作業になります。建設業許可の更新が近づいてようやく作成する方もいますので早めに準備が必要です。